シマトネリコの抜根について
シマトネリコは人気がある一方で「風のガーデン世田谷」には抜根依頼で一番多い植木です。
お客様が抜根に至った経緯は?
「想像より大きくなってしまった」この理由が一番多いです。
シマトネリコは4年ほどで下の様な大きさになります。
ちなみにこちら木は定期的にお手入れをしているものです。
ホッタラカシにしていれば軽く屋根の高さまで伸びているでしょう。
では、シマトネリコの抜根をどうやるか説明してみましょう。
使う道具はシンプルです。
1、ショベル(剣スコップ)
2、スコップ(いわゆる園芸スコップ)
3、肥料袋のようなもの(掘り出した土を入れる丈夫な袋)
4、ノコギリ(根を切る用)
5、草取り鎌(根の周りの土を除けます)
以上です。
手順1
木の枝葉を落とし、幹だけにします。
根を抜くときに幹を梃子として使うので、地上から2m程残します。
手順2
根を露出していきます。
地道に土を掘っては袋に入れる作業を繰り返します。
急いでも仕方ないので、同じペースで深さ30-40㎝程まで掘り続けます。
下の写真の状態になったら赤線の部分で切断します。
下の写真は根を切った状態です。
地表付近の太い根、地中の細い根も全て切断し、作業スペースを広げていきます。
太い根をノコギリで切断するのは大変なので、チェーンソーを利用すると効率的です。
また、地中の根を全て除去することは困難ですので、できるだけ深いところで切断しておけば大丈夫です。
木のサイズにもよりますが大体200-300リットルの土を掘れば抜根は上手く行きます。
今回は20kg入りの砂袋に10袋です。
10~15袋ほど土を除けると下の写真の様に約半分の根を切断できます。
この状態になれば、木を揺らすとグラグラして、残りの根がどこにあるのか見当がつき、作業を進めやすくなります。
次は残り半分の土を除けていきますが、袋には入れません。
これまで広げてきた作業スペースに土を移動させていきます。
作業の途中で何度か幹を揺らすと、体重を掛ければ木が倒れそうな時がきます。
目安としては3/5~3/4の土を除けた頃でしょうか。
そうしたら、思いっきり体重を乗せて幹を引き倒します。
細い木の場合は人間の体重だけでも十分ですが、幹が太もも以上の太さだと木自体の重さが加わることで容易に引き倒せるようになります。
注意点としては幹が重いので、周囲に壁やフェンスなどがあると倒した勢いで傷つけることもあるので、その様な場合には根がある程度浮いてきて、まだ自立している時点で幹を刻んでおくことをお勧めします。
シマトネリコ抜根施工地:横浜市都筑
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